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佐渡銀輪旅行記

月明かりが映る日本海
湿った風のなか
黙々とペダルは回る
軽やかなラチェットが歌う
どこまでも行ける気がした…


ケツの痛みさえ無ければ



といったわけで、8月16日から19日まで佐渡ヶ島へ自転車旅行に出かけていました。
サークルの先輩の発案で決まった企画で、サークルの同期と後輩を加えた4人は佐渡の地に立ったのです。


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今回の行程です。写真の番号は撮影した位置を表しているので、別ウィンドウかなんかで上の地図を観ながらご覧ください。







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前日の諏訪湖花火大会でずぶ濡れになった翌朝、インプレッサにサイクルキャリアを搭載し先輩とともに伊那を出発。お昼ごろ工学組と合流。自転車を搭載する。車内に輪行袋で2台、キャリアに2台で荷物もあってギチギチだ。

腹ごしらえを済ませたあと、上信越道で一路直江津港を目指す。





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直江津港でクルマを停め、午後の便に向け準備。もう既に暑い。さわやかな信州の気候に慣れきったカラダには海辺の湿度は堪える。そしてここで、重要な忘れ物をする。

船内は妙な豪華さでゲーセンまでついていた。3時間の船旅。雑魚寝な客室で地図を広げながら行程を確認。というか初めてちゃんとルートを練った気がする。
スイカも持って行きました。


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デッキへ出るとウミネコたちが餌付けを期待して船の周りを飛んでいた。
サンセット。

もうすぐ佐渡というところで夕飯時だったので、船内の軽食処で夕飯。
「ながも」というなんか海に浮いてるゴミクズみたいな海藻なんだけど、とろりとした中にシャキシャキとした食感がとても美味しかった。

フェリーのあの雑魚寝できる感じイイね。もっとものんびりした旅のできる乗り物かと。
デッキから見ていたが、意外と速いのね。まぁもっとも海は特に流れていく景色もないのでよくわからんのだがね。

19:00頃、小木港に到着。汗だくになりながら、輪行袋から自転車を組み立てる。
今回の機材は5月に或る方から頂いた80年代のナショナル タムタムロード(24 1-3/8)をドロップ化しツーリング向けにカスタム。ARAYAフェデラルを友人に譲渡してしまったため、ツーリング向きのチャリがコレしか無いのだった。
先輩はGIANT ESCAPE R3に登山用のフルザックを背負って。同期のKはジャンクのANCHORのツーリング用フレームで組んだ700cツーリング車。後輩は新車のライトウェイソノマD。
割とキテレツな編成である。

佐渡島を反時計回りに回ろうと計画していた我々は、赤泊港まで走ることとした。
パッキングが崩れるなどアクシデントもありながら20kmほど走り、「あかどまり城が浜温泉 サンライズ城が浜」で一風呂。アルカリのキツイ、すべすべになるお湯で温まった。

寝床を探していると、飲み屋の前でで牡蠣の貝殻を並べていたオジサンに声をかけられる。
自転車で一周する旨を聞くと、彼は「お前らは逆走している」と云う。



「日本は左側通行でしょ?東から回ったら、海観ながら走れないじゃん」

なるほど。





我々は近くのあづま屋を寝床として一日目の行程を終えた。

ここで重要な忘れ物に気づく。クルマにシュラフを忘れたらしいのである。
仕方なく合羽来て輪行袋で寝る。


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翌朝、飲み屋のオッサンのお陰で無駄になった20kmを小木港まで戻り、再スタート。邪魔なスイカは小木港のコインロッカーに置いておくことにした。
やはり暑くて、水分の補給にお金を使うこととなっていく。
ここで先輩のESCAPEのFディレーラーのシフターケーブルのアウターが裂け、変速できなくなるメカトラブル発生。ガイドプレートが干渉してしまうが故Rディレーラーも1〜3速が使えない事態に。

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沢崎灯台にてどこまでも広がる水平線、荒々しい岩壁、海無し県の大学生一同は海風を満喫。
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途中押して登るくらいのアップダウンもありつつも、素浜海岸あたりは快走。まっすぐ延びる海岸線の道は気持ちがいい。
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素浜海岸にはイギリス軍の要人機であった「シスター・アン」が、10月公開の映画「飛べ!ダコタ」の野外セットとして展示されている。1946年に不時着した本物の機体で、復元したものを展示している。
油臭く、鈍く光っていた。

素浜海岸の売店でアンパンを補給。賞味期限間近だったため、売り子のおばちゃんに心配される。

河原田市街の焼肉屋でお昼に。思いの外進まない行程に日程を一日延ばすことになった。

名所夫婦岩にも立ち寄った。高度経済成長期の雰囲気そのまま寂れていた。


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市営の相川温泉で一風呂。一番暑い時間帯を温泉で寝て過ごし、夜に走ることとなった。19日の天候がよろしくないため、やはり当初の予定通り19日の朝の便で帰ることに。

ココで初めてのコンビニ「SAVE ON」トキTなどいろいろなものを補給。



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夕方、相川の商店街の小さなスーパーで食料品を買い込み、北を目指す。Z坂まで行けるといいな。

夜はヘッドライトを付けて走行。夜風がきもちいい!
トンネルはすこし寒いくらい。クルマの走行音が轟音となって襲う。


次第に人気のない集落ばかりになり、照らせば墓場ばかりと、メカトラブルは避けたい雰囲気に。
疲労というかケツ・腰の痛みの方も限界となり、岩谷口のあづま屋で2日目の行程120km弱を終了。







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夜は近くに田んぼもあってか、蚊の襲撃に逢い全く眠れず…。

同期KのANCHORがパンク。どういうわけか不幸は続き、スペアチューブもパンク。なんとか32cのところ25cのチューブで走ることに。
自分はサイクルジャージに着替え気合十分、なんとか出発。難所Z坂を登っていく。
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Z坂は思ったよりきつくなく、というかこんなの長野県じゃ珍しくもなんともないわ(くわっ!楽にこなす。
途中の景色が素晴らしかった。弓なりな海岸線と田んぼが広がる穏やかな風景はココロ和ませる。
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ちょっとしたアップダウンはアウターで勢い付けて登っちゃう。安定感のあるタムタムロードの走りで気分はトラック野郎?
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名所大野亀を登ってく。草原と海と岩山の織り成す景色は雄大で高まるものがあった!
ビーナスラインみたいな景色なのに、海まであるあの贅沢さは長野県にはないですね。

二ツ亀海水浴場で海へ!
しかし、ココは浜ではなく磯だった。素足で入っていいところじゃなかった。足の裏に痛いしっぺ返しを喰らう。
つくづく海に慣れていないなと実感。

昼は両津まで頑張った。途中ハイペースなまま連続で20km走ってしまい、かなり疲れる。
両津港の近くの喫茶店でアジフライ定食をいただく。地物のアジはふっくらして美味しかった。

両津は新潟港に開けていることもあり、佐渡で一番大きい街な感じがした。ホームセンターもあり、チューブを探したが700cのチューブなぞ存在しなかった。せっかく佐渡ロングライドもあるので取り揃えていただきたいことろ・・・。
温泉は公共の日帰り湯が無く、加茂湖畔のホテルの日帰り湯に。休憩スペースがなく、寝れなかった。夜の就寝状況が芳しくない我々にとって、温泉でのシエスタはかなり重要なものとなっていた。仕方なく温泉を長く入り休息をとる。加茂湖の夕日はなかなかの絶景であった。


日没とともに小木港を目指しスタート。月明かりが海を照らす、美しい景色の中を進む。もうほとんど登りはなく、あとは集中力と腰の痛みとケツの痛みとの戦いであった。

22時ころ、松ヶ崎のキャンプ場の駐車場の隅で夕飯の準備をしていると、キャンプをしていた家族の奥様が通りかかる。
「あんた達何してんの?こんなところで?」
「夕飯の準備ですねハハハ…
「まだ乗るの?」
「はい、小木まで…
「こんな夜に!?何のために!?」
まるで理解できないという顔だった。


ごもっともである。
こんな夜走ったって何も見えないし佐渡に何しに来ただかわかんねぇ!というのは正論である。



ミントガムをかみながら眠気と戦い走りきり、深夜1時ころヘロヘロになりながら田んぼの真中のSAVE ONにたどり着く。なんでこんなに遠いところに作ったんだ?と恨むほどである。
小木港に辿り着き、朝を待った。






そして210kmの銀輪旅は終わりを告げた。
昼夜自転車に乗りっぱなしの日々は、道を見る目を変えた。
まず、青看板の行き先と距離がムチャクチャ気になるし、走っている道の県道番号も必ず確認する癖がついていた。
登山とはまた違う達成感と充実感があった。
そして、はるか昔から流刑の地として幾人も受け入れてきた、佐渡ヶ島の懐の暖かさを感じた。
今度はゆっくり訪ねてみたい、また行きたいと思える地であった。





いい旅をありがとう。
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Author:sakukasaku2
信州伊那谷で山仕事をしています。
日々の伊那谷の四季の移ろいや、林業な話題、自転車やペーパークラフトについても発信していきます。
原発・核のない社会を。

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